瑞穂ファントム工場とは

事業の概要

瑞穂ファントム工場とは?

瑞穂町商工会では「瑞穂町工業振興基本計画」策定し、東京都からシナジースキーム事業として事業認定され、「瑞穂ファントム工場」事業がスタートしました。

瑞穂町の製造事業者の集積は、一芸に秀でた匠の製造企業の集まりです。1社1社はその道のプロフェッショナル。守備範囲は狭いが技術・サービスにはこだわりをもつ職人たちです。

瑞穂町には約500社の製造業が存在し、すでに単独で大手企業と取引している企業もいくつかあります。
今回は、それら一芸に秀でた中小企業が連合を組んで、製造業のグループを構成しました。

瑞穂ファントム工場は、今まで連合するという発想がなかった個々の職人(中小企業)が、連合によって弱みを補完、強みを引き立たせるべく形成された巨大な連合事業体です。

貴社のご要望に合わせて、メンバー企業をキャスティングします。発注の際だけ出現し、事業プロジェクト終了後は解散するといった、普段は見えず、必要な時必要なキャストでご要望にお応えする、見えざる中小企業連合体です。

ファントム工場について

ファントム工場の仕組み

不安定な受注に、安定した確保先を

製造業において、手配部署は流れ品の手配や進捗に追われる中で、下記のような突発的な処理に時間を取られがちです。

各社ともに、製品固有の図面に表しきれない特殊要求仕様や認定基準などがあり、流れ品の委託先は固定的に決められていますが、流れ品でない治具、改造工事などは、流れ品の委託先に発注すると工程が乱れます。

都度委託先を探す場合において、自社要求基準を満たす新規委託先がなかなか見つけれられない、あるいは機械加工、処理、板金加工を別々に委託するのは管理負荷が大きいので、まとめて発注したいという企業担当者様のニーズに応えます。

信頼できる「コンビニ」のような存在

昨今の経営環境の変化の中で、QCDEC(品質・コスト・納期・環境・順法)にそれぞれ新たな課題が出てきて、信頼できるサプライヤーとの取引が要望されます。

求められているのは大量生産の部品加工や中間ユニット生産より、1品加工、開発工事などの期待であり、瑞穂ファントム工場が目指すのは小回りの効く、いわばコンビニ的な企業群です。

受注案件により、瑞穂ファントム工場メンバー企業が連携、共同チームを編成し、QCDECを含めて多様な要求仕様に対応します。

瑞穂町には様々な技術、設備を持つ製造企業が約500社あります。大手製造部門を超えるこの組織は貴社の社内工場として便利に使っていただくものですが、引き合いがあれば具体的に組織化(見える化)しますので、自社組織と違い固定費の発生がありません。繰り返し発注いただければ貴社固有の要求も踏まえて対応します

案件により最適なグループを結成

契約は瑞穂ファントム工場運営事務局が窓口となり、貴社の単品加工から組立品まで要求仕様に合わせて、一社で対応が難しい場合は、最適の企業グループを編成します。

信頼性をより高めるために、瑞穂町商工会の経営指導員、登録専門家や大手企業OBなどが支援を行っています。
自社の工場に作業指示するように、安心して任せられるような仕組みづくりを行っています。

事務局について

瑞穂町には先端技術関連の製造企業が集積しています。今後瑞穂町が「ハイテク企業集団」、「ものづくりの町」として確固たる地位を築くため、活力ある工業振興の基盤づくりを目的に、瑞穂町商工会は瑞穂町工業振興基本計画を策定し、次の3つの柱の事業を進めています。

町内事業者の受発注拡大

経営基盤強化事業

創業支援等の推進

「瑞穂ファントム工場」事業は、単なる共同受注システムの構築ではなく、瑞穂町周辺のお客様のニーズを踏まえて、産業振興の一翼となるべく大きな構想の一つとして取り組んでいるものです。